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スタッフブログ
「滌除」これ読めますか?

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今は無い法制度

※少し固いお話です。

 

これは「てきじょ」と読みます。
今はもうありませんが、元々民法で規定されていた法制度です。

 

簡単に説明します。

 

 

 

皆さんが家を買いました。
しかし、その家には、元所有者が銀行に
住宅ローンを借りた時の抵当権がついて
いました。

 

 

 

このままでは、元所有者が住宅ローンの
支払いをしなくなった場合、「競売」
という方法で家が取り上げられてしまいます。

 

 

 

そこで昔は、この「滌除」という方法で
抵当権を消してもらっていました。

 

 

 

 

滌除とは、抵当権のついた不動産を
買い受けた者(皆さん)が、
抵当権者(銀行)に対して
「●●円払うから、抵当権を消してください」
と言える制度でした。

 

 

しかし、この法制度、悪用する輩が後を絶ちませんでした。

 

 

 

不動産を持っている人に対して、
格安で自分に売らせ、抵当権者に
滌除を要求するといった方法です。

 

 

 

 

抵当権者からすると、滌除を認めない
場合は増加競売をし、買手がつかなければ
自分で落札しなければいけないという
リスクがありましたので、泣く泣く滌除を
認めるケースが多くありました。

 

 

 

抵当権者は可哀想ですよね。

 

 

 

そこで、

現在ではこの「滌除」は無くなり、
「抵当権消滅請求」という名前に代わり、
内容も変わりました。

 

 

増加競売や自己落札などが無くなり、
悪用が出来なくなりました。

 

 

 

晴れて抵当権者寄りの
制度となったわけです。

 

 

以上、滌除についてのお話でした。

 

投稿日:2017年12月18日
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