弊社は自社でシェアハウスを運営しています。
私が管理担当者として、
入居者の皆さんとやり取りしています。
シェアハウス投資問題などで
揺れ動くシェアハウス業界ですが、
今回は現場から生の声をお伝えします。
シェアハウスで最も大切なことは
【管理】です。
通常の賃貸物件の管理とは全く異なります。
シェアハウスでは、
入居者が共用のキッチンやトイレ等を
利用しますので、
お互いがきれいに使用するように
努めなければなりません。
しかし、人間ですから
なかなかきれいに使用できない入居者の方も
いらっしゃいます。
そんな方には
根気強く、しっかり説明し、フォローし、
きれいに使用してもらうように
教育しなければいけない場面もでてきます。
【自分さえよければ】という考えは
通用しません。
これはどこのシェアハウスでも
一緒だと思います。
また、
共同生活の場ですから、
それぞれが不満に思うことも出てきます。
その不満に耳を傾け、
解決策を一緒に探していくことも必要です。
エネルギーがいることだと思いませんか?
だから、
半端な気持ちで投資目的の対象とするような
施設ではないのです。
そして、最近聞いた話ですが、
あるシェアハウスで、
夜中にお酒を飲んで、
徒党を組んで騒ぎまわる入居者がおり、
挙句の果てに、
女性に対する乱暴まがいの事件も起きたそうです。
その時、
管理会社は「注意はしています」
という対応のみだったそうです。
ひどい話ですね。
シェアハウスを運営する方は、
楽しいことばかりではなく、
時には厳しく注意することも必要です。
入居者の方たちと話をし、
管理者としても皆さんとコミュニケーションを
とることが絶対必要なのです。
細かな不平不満はどうしても発生するので、
管理者がいかに対応するかで、
入居者の方たちの快適な生活が
変わってしまいます。
これからシェアハウス運営を検討
されている方は、
本当に自分にもできるかどうか
今一度熟考したうえで
ご決断ください。
都市計画(まちづくりの計画)において、
現在は住居系・商業系・工業系の3ジャンルで
計12の用途地域が定められています。
不動産投資家の方であれば、
用途地域は聞いたことがあると思います。
閑静な住宅街などのような
第一種低層住居専用地域や、
繁華街のような
商業地域
など、
その場所に適した用途の建物を
建てるために、まちづくりとして
用途地域が設定されています。
この用途地域ごとに、
建蔽率や容積率などが変わり、
建築可能な建物等異なるので、
賃貸マンションを建築したい
投資家の方などは、
「用途地域は何か?」
ということは必ず確認されている
はずです。
今回、その用途地域に
「田園住居地域」
なるものが25年ぶりに新設される
ことになりました。
定義は、
「農地や農業関連施設などと調和した
低層住宅の良好な住環境を守るための地域」
とのことですが、
簡単に言うと、
街中にある田等に農家レストランや農業施設など
が建築できるようになるということです。
建築基準法でいうと、
今まで、低層住居専用地域に建築可能
だった建築物にプラスして、
2階以下かつ500㎡以内の
物販店や飲食店が建築可能です。
2022年の生産緑地の期限に伴う策
ですね。
生産緑地期限→固定資産税UP→売却→農地減
となります。
農地を無くさないように考えた施策
のように思います。
私は宅建士として日々活動しておりますが、
この仕事は本当に奥深く、面白いです。
私が、活動の中で本当にやりがいを感じるときは、
・不動産で悩んでいるお客様からの御相談を受け、
解決へ導くことができたとき
・難易度の高い契約を、一つ一つ紐解いて
安全性の高いお取引ができたとき
・宅建士として、不動産取引当事者に満足頂ける
内容のお取引ができたとき
です。
これらは、
別にきれいごとを言っているわけではありません。
宅建士として活動されている方は、
一度は上記のような場面に出くわし、
その時にはやりがいを感じたはずです。
常に思うのは、
宅建士=不動産の仲介をする人
という単純なものではなく、
お取引の舵取りをし、
安全を確認しながら、
ゴールへ導く
こんな水先人の様な役割を果たすのが
本来の宅建士の意義なのではないでしょうか。
はっきり言って、
ただ仲介するだけなら誰にでもできます。
少し不動産の知識があって、
契約書等の書式があれば、
誰にでも契約書作成は出来ます。
しかし、
宅建士であるべき以上は、
各取引のトラブル要因を予測しながら、
知識と経験を知恵に変え、
オーダーメイドの取引をすること
が必要であると思います。
そうでない限り、
宅建士は存在意義がありません。
そんな思いで、
宅建士試験の講師として
実務以外でも活動しています。
耳ざわりのよい言葉で
話をまとめようとしているわけではなく、
意識の高い宅建士が増えて欲しいという
思いからです。
※最近、
宅建講座OBの方々とやり取りをしており、
不動産が専門ではないOBの方々が、
宅建取得を機に不動産に対する興味を
もって活動されているのを見ることが
ありまして、すごく嬉しくなりましたので、
この記事を書かせて頂きました。